2010年5月1日





5月1日


中国の三大休日のうちの一つと言われている労働節(日本で言うメーデー)のお休みに、ワン・シュウ氏にお目にかかることができた。

中国では「これを見ずしては死ねない」と言われる景勝地、西湖のほとりにある中国美術学院のカフェにて朝9時。

ワン氏は、それまで建築学部のなかった中国美術学院に、建築学部を創設した人物で、現在はその学部長を務める。
設計は、いわゆる事務所組織でではなく、大学の研究室で学生とスタディするのだそうだ。

自分の手法について誠実に話され、また確信を持っているのが伝わってきた。


壊された民家の瓦や煉瓦を集め、それらをモダナイズして、ダイナミックな空間構成に付与する。

「ハンバーグやフライドチキンのような新しいものは、新鮮だがすぐに飽きる。私は中国の日常の食事を提供するのだ」と語っていたのが印象的だった。

(斎藤日登美)




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