SANAAが「金沢21世紀美術館」を完成させ、「ROLEXラーニング・センター」のコンペに勝利、海外プロジェクトが続々と完成した2004〜6年。その後、妹島和世さん単独の事務所でも、主として若いスタッフと一緒に、あらためて「じっくり、みっちり」、新たな建築をつくり出そうとスタディが始まっていた。その8年間におよぶ、21世紀の新たな公共性への提案を含む、建築の追求のプロセス。



Interview
妹島和世,未来を語る」 聞き手:二川由夫


Material
エキスパンドメタルについて」
語り手:山本力矢,長谷川高之,山下貴成,松沢一応


Essay
妹島和世の建築設計」 文:山本力矢


Voice
妹島和世の変遷」 語り手:佐々木睦朗


豊田市生涯学習センター逢妻交流館 編
Phase 1 コンペを通過して
語り手:妹島和世
Phase 2 コンペティション
語り手:宇野享
Phase 3 基本設計
語り手:吉田孝司,周防貴之
Phase 4 実施設計
語り手:妹島和世,周防貴之
Phase 5 材料の組み合わせ
語り手:妹島和世
Structure 複雑な構成をシンプルにつくる
語り手:佐々木睦朗
作品紹介 豊田市生涯学習センター逢妻交流館
   

「さまざまなものが混じり合う」。海外での経験や、かっちりしたプログラムに取り組んだ後に、もっと内外がつながり、同時に生まれていくようなイメージで始まった「豊田市生涯学習センター逢妻交流館」。そういえば、「金沢21世紀美術館」も、実は美術館と交流館の2つのプログラムを「混ぜた」ものでした。地域の中で様々な活動がただ「見えてくる」だけでなく、それが建築としても風景としても、オープンな形で広がりを持ちうるか。現在に至る思考を追跡していきます。



四つの集合住宅 編
Case 1 成城タウンハウス
語り手:妹島和世
作品紹介 成城タウンハウス
   
Case 2 大倉山の集合住宅
語り手:妹島和世
作品紹介 大倉山の集合住宅
   
Case 3 石神井アパートメント
語り手:妹島和世,西沢立衛
作品紹介 石神井アパートメント
   
Case 4 京都の集合住宅
語り手:妹島和世
作品紹介 京都の集合住宅
   
Voice 妹島さんの空間を使ってみて
語り手:長谷幹雄,三嶋りつ恵,アルノ・ロドリゲス
   
「成城」から「大倉山」、「石神井」、「京都」。プログラムの配列などが大きなテーマだった「岐阜県営北方住宅」や戸建て住宅の経験を元に、中規模の集合住宅が、あらためて根本から考え直されます。一つひとつ、異なる条件、異なる大きさ、異なる環境に建てられた4つの集合住宅を、連続した思考として読む、これまでにない読み解きから感じられるものは?



    日立駅自由通路及び橋上駅舎 編
    Phase 1 コンペ案からデザイン監修まで
語り手:妹島和世,片桐広祥
    作品紹介 日立駅自由通路及び橋上駅舎
   
都市の「公共建築」として、いかに日本の鉄道駅が独自の発展をとげたか、かつて槇文彦さんが分析されました。しかし、「建築」としてきっちり丁寧につくられるのとはほど遠い、決まり事や既成概念の多い世界でもあります。そこで、「実施設計者」という立場でなくとも、どのように風景から建築的空間まで、共有されるかたちで実現させていくか。コンテクストの読み方、表現の仕方、建築という形態的現れの意味など、本質的な問題に触れながら、プロジェクトは進んでいきます。



    なかまちテラス 小平市立仲町公民館・仲町図書館 編
    Phase 1 プロポーザルから基本設計へ
語り手:妹島和世,松沢一応
    Phase 2 構造のスタディ
語り手:佐々木睦朗,木村俊明
    作品紹介 なかまちテラス 小平市立仲町公民館・仲町図書館
   
地区の公民館や図書館は、本来、非常に身近で公共的なものです。コミュニティを変化させながらつくっていく意味でも、近年、各地で注目されている施設でもあります。本来、どのような空間であっても、意欲的、自立的、魅力的な活動があれば、良い雰囲気の場所は生まれ得る。しかし、それを町のあり方も含めて、もっと混ざり合った全体的なものとしてつくっていきたいという気持ちが妹島さんの設計プロセスから感じられます。



関連プロジェクト年譜&所員リスト
作品データ&所員リスト
272 total pages
ISBN 978-4-87140-477-8 C1352
Size : 257×182mm
2015年6月25日発行
¥2,500+税