特集 [建築にまつわる本の話]
建築と本の豊饒な世界、15人の話



特集は「建築にまつわる本のはなし」。建築と書物の、近くて遠い、古くて新しい関係を、一線で活躍する建築家の方々にお話いただきます。本というフレームが建築にどのように可能性を開くのか。視界が開ける話もあれば、ブックガイドとしても読んでいただける特集です。

184 total pages, 104 in color
ISBN978-4-87140-944-5 C1352
2017
31日発行
¥2,333+税

 
特集
特集は全体の7割を超えるヴォリュームになりました。自分にとって大事な本の紹介から、イメージを喚起する本や歴史書の名著、物質としての本など、テーマもいろいろ。建築家の本棚の紹介や、本のある名建築の写真、建築書店、古本、中国海賊版事情まで……、盛りだくさんの内容です。建築家50人が勧める本のコーナーには、フォスターやホール、槇文彦さんといった重鎮から、国内外の若手やエンジニアまで、錚々たる顔ぶれです。春にリフレッシュしたスタートを切るにも良い刺激になることうけあいの「読書のススメ」を是非ご覧ください。
Interviews
西沢立衛 「人が自らを通して発するものの力とは」
鈴木了二 「物質としての本、そして建築との関係」
松岡聡田村裕希 「建築家の世界像をあらわす本」
内藤廣 「優しさもむごさも そして〈命の現れ〉」
日埜直彦 「文学・古典・理論」
原研哉 「建築はメディアの中に存在する」
藤本壮介 「ラース・ミュラーの本づくり」
ラース・ミュラー 「ラース・ミュラーからの返答」
佐藤淳 「超理系人間の読書術」

隈研吾 「〈庭の時代〉を書いてみて」
米田明 「本に埋もれた仕事場」
安藤忠雄 「わからないと知る。原点を考える。」
藤森照信 「奥深い民家の世界」
キドサキナギサ 「〈701〉の書棚」
藤村龍至 「縮小時代の建築家像を探る」
国広ジョージ 「実務と何が結びついているのか」
Topics
Architecture Books
■ 建築観を拡張する
■ モダニズムのはじまり
■ UNBUILT
■ 歴史をどう切り取るか
■ 世界の建築雑誌
■ 作品集一〇〇冊
■ 転換点
■ わかりきらない自然を扱う構造の力
■ 世界の建築家にみるセルフ・プロデュース術
■ 庭
■ それは壬申検査から始まった
■ 折々の民家事情を知るには
■ 日本人建築家の私小説的マニフェスト
■ 実務書の背後に広がる世界
■ 世界を記述する
Questionnaire
本とわたし―建築家五〇人の場合
Norman Foster,Richard Meier,Eric Owen Moss,Steven Holl
Cecil Balmond,Wolf D. Prix,Christian Kerez,Andra Matin,Smiljan Radic
槇文彦,鈴木恂,坂茂,山本理顕,手塚貴晴,青木淳,高松伸,長谷川逸子
千葉学,長坂常,大西麻貴,前田圭介, 佐々木睦朗,煌ヤ三郎,荻原廣高,市川創太
亀井忠夫,山梨知彦,北川原温,岸和郎,小川晋一, 入江経一,小野田泰明,米田明
萩原剛,谷尻誠,武井誠 ,平田晃久,藤野高志,島田陽,田根剛,早野洋介,勝矢武之
佐藤淳,隈研吾,藤森照信,藤本壮介,松岡聡,藤村龍至,日埜直彦,国広ジョージ
Columns
日本の本屋さん
GA gallery Bookshop
南洋堂書店,古書山翡翠,代官山 蔦屋書店,柳々堂,大龍堂書店
LIXILブックギャラリー,Bookshop TOTO,メディアショップ
世界の本屋さん
スティーヴン・ホール 「スティーヴン・ホールとル・コルビュジエ」
二川由夫「世界の建築雑誌」
助川剛「中国海賊版事情」
古書山翡翠、南洋堂書店「古本のはなし」
後藤連平(architecturephoto.net)「ウェブ・メディア事情」
鹿島建設、日本建築学会図書館 「図書館は今」


PLOT
「守山市立図書館〈本の森〉」編
設計:隈研吾、
語り手:隈研吾・珠玖優・塩川正人
phase 2
プロポーザル後のスタディ

「PLOT」は、隈研吾さんの「守山市立図書館〈本の森〉」。奇しくも図書館です。プログラムの組み立てというより、周りとの関係や外部空間のつくり方からスタディしていく様子は、ワザが感じられるところ。


連載
エッセイ
地球の景色 14
藤本壮介
ロボットはコンピュータの夢をかたちにするか? 17 アンズスタジオ
二川幸夫の眼 16 三宅理一

連載の「二川幸夫の眼では、建築史家の三宅理一さんが登場。多くの言葉を操り、世界をまたにかける歴史家は、海外での二川の旅に何度も付き合っていました。世界という広がりの中での、地域的な違いや歴史の積み重ねと奥行きが、いかに建築の豊かさに関わっているかが感じられるお話です。


GA広場
地形をアトリエの建築型にする
地層の画室
福山博之
手動形態解析+2次元スペクトル解析〉
溶接金網構造
佐藤淳
時間と記憶を未来へつないでいく空間を考える
千光寺公園頂上リニューアル
石上純也

GA広場では、石上純也さんの最新プロポーザル勝利案を紹介。どのような考え方で、建築にとどまらない空間をイメージしているかうかがいました。福山博之さんのアトリエは、ギュッと密度のある空間。がらんどうをつくるのでなく、プランニングからどのように組み立てたか紹介します。佐藤淳さんのインスタレーションは、普通の金網がフワフワと空中に浮かんでいます。一見、自由な形態は、様々なシーンをスペクトル解析することで生み出されたそう。アンズスタジオの「ロボットはコンピュータの夢をかたちにするか?」では、古くて新しいグリッドやセミラティスから始まり、自然の持つリズムに展開します。以前であればイメージでしかなかったものが、コンピュータ時代にリアリティを持って立ち現れそうな迫力が感じられます。