鼎談 [ビエンナーレ 2014]
第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展について気鋭の論客たちが語る

特集 [美しき建築]
「現代建築に美しさは必要か?」という問いに対して8人の賢者が語る


表紙は、台湾に建つ安藤忠雄さん設計の「亜洲大學亜洲現代美術館」。ちょっとだまし絵のような表紙に、一瞬「?」となった人もいるのでは。実はこれ、宙に浮かんだガラスのギャラリーなんです。大学の美術館として、オープンなギャラリーから、守られた感じのスペース、屋外展示テラスまで、様々な「もの」や「こと」に対応できる場所が、三角形の環がズレた空間構成の中で展開しています。


196 total pages, 80 in color
ISBN978-4-87140-929-2 C1352
2014
年9月1日発行
¥2,333+税

 
鼎談
[ビエンナーレ 2014]
第14回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展について気鋭の論客たちが語る
隈 研吾×藤本壮介×二川由夫

巻頭の特集は「ビエンナーレ2014」。会期が長くなった今年のヴェネツィア・ビエンナーレを、隈研吾さん、藤本壮介さんと一緒に、じっくり分析します。どんどん増えて、どんどん流れていくイベント的な「おまつり」が溢れかえっている消費社会の中で、レム・コールハースは我々に何を見せようとしたのか? 数年前に「地域」が次のテーマだと語っていたレムの、基本を問い直すスタンスが、刺激的に読み解かれていきます。


特集
[美しき建築]
「現代建築に美しさは必要か?」という問いに対して、8人の賢者が語る
「稀にある統一した瞬間の美」 藤森照信
「人間臭さや時代が生む美しさ」 篠山紀信
「美が生み出される仕組みとは」 山本理顕
「建築の未来に残るDNA」 杉本博司
「死、不気味、超越の裏側」 北川原温
「インタラクティブなカッコ良さ」 平野啓一郎
「ものをつくる方法を徹底すると」 中山英之
「アート体験と感覚の変化」 南條史生

今さら聞けない! 口に出すのも恥ずかしい(かも)! 建築にまつわる「fundamentals」を問いかける特集テーマは、なんと「美」! 重大テーマにふさわしく、豪華キャストにより問題を浮かび上がらせていきます。美の実用的な意味とは? 現代アートが理解できないワケ、美に代わる基準・・・。モヤモヤしていたことが眼からウロコになるか、更に考え込んでしまうのか。今回でしか読めない貴重な話が展開します。


作品
亜洲大學亜洲現代美術館 安藤忠雄
エクサンプロバンス音楽院 隈 研吾
總寧寺永代供養施設「無憂樹林」 妹島和世
よこはま動物園ズーラシア
サバンナテラス/北門
山本理顕
木の歯科
平沼孝啓
構造解説:「在来的な木造を自由に扱う技術とは」 稲山正弘
秋田県立美術館 安藤忠雄

作品はバリエーション豊かな5題。国内外、どのプロジェクトにも共通しているのは、抽象的なプログラムやプランニングに対する提案にとどまらず、「ものの組み立て方」に至る、しっかりした思考のつながりが感じられることです。少し前に、設計は情報の編集作業のように語られていましたが、それだけではもうダメ。この潮流の変化は、巻頭のビエンナーレ座談会や、本号の特集「美しき建築」を合わせて読んでいただくと、ジワジワ感じられるハズ。


PLOT
「みんなの森 ぎふメディアコスモス」編
設計:伊東豊雄、
語り手:藤江和子・野崎みどり
phase 3
家具のデザイン
(仮称)流山新市街地地区小中学校併設校」編
設計:CAt、
語り手:赤松佳珠子・小嶋一浩・大村真也
phase 3
現場での検討
「横浜市立大学(仮称)学生交流センター」編
設計:山本理顕、語り手:山本理顕・西田浩二・高橋玄
phase 2
実施設計
「豊中の住居」編
設計:島田陽、語り手:島田陽
phase 1
住宅の設計手法

連載や記事も、充実の11本。伊東豊雄さんのPLOT「ぎふメディアコスモス」は遂に3回目。建物のモックアップなど具体的なイメージが立ち上がりつつある中で、コンペ段階から協働されていた家具デザイナー藤江和子さんに、伊東さんの「次」を感じられる内部空間のプロセスをうかがっています。島田陽さんは、PLOT初登場。空間構成と、素材やディテールの扱いなど、設計プロセスでの判断基準となる事柄、いろいろな形が出てくるわけなど、直球でお話いただいています。


時評
ヴォイス
受賞に寄せて
第26回高松宮殿下記念世界文化賞
建築部門
スティーヴン・ホール


連載
二川幸夫の眼 4 妹島和世


GA広場
「世界から集められた建築家による、
小さな村のバス停」
クルムバッハのバス停
藤本壮介、他
「他律的だけど自律的でもある構え」
夏目坂project
武井誠・
鍋島千恵
「茶柱のように木片が浮遊する
2Dテンセグリティ」
丸松製茶場
小川博央
「スティールの折板構造による
天井の地形化」
大栄鉄工所オフィス棟
塚田修大
「つくることをデジタルで
ネットワークする」
東京大学DFLパヴィリオン2014
小渕祐介+
吉田博則
連載
ロボットはコンピュータの夢を
かたちにするか? 3
竹中司+岡部文/アンズスタジオ