特集 : CHINA TODAY

GA Document 112号は、現代中国の特集号です。

特集1は上海万博です。
史上最高の来場者数を記録した1970年の大阪万博をしのぐ、7,000万人の来場が見込まれています。次回2015年のミラノ万博が、脱建築型の庭園計画(ジャック・ヘルツォークらのコンセプトによる)であることを考えれば、今回は、最後のパビリオン建築が並ぶ博覧会となるかもしれません。
そこで私たちが注目したのは、スペイン館(ベネデッタ・タグリアブエ)、イギリス館(トーマス・ヘザウィック)、デンマーク館(BIG/ビャルケ・インゲルス)、エジプト館(ザハ・ハディド)。共通しているのは、万博というシチュエーション、中国と自国(自国でない建築家もいますが)をつなぐテーマ、それらを、卓越した造形力により自らのサインを被せた建築作品として仕立て上げているもの、です。
誌面では他の各国館もスナップしてあり、場所を記した会場マップも掲載しています。会期は10月31日まで。見に行くことが一番ですが、その前にぜひ、本誌をご覧戴き、「最後の?」パビリオン建築を訪れた気分になってください。

特集2は中国現代建築家の紹介です。
数ヶ月の調査をふまえ、3人の建築家を取り上げることにしました。張永和(チャン・ユンホ)氏、劉家琨(リウ・ジアクン)氏、王澍(ワン・シュウ)氏です。それぞれ拠点とする場所は、北京、成都、杭州と異なりながら、現代の中国が抱える課題に対し、伝統をふまえて近代化しようとされており、それぞれに独自な方法はインターナショナルな質を備えていると考えます。作品の特徴を捉えた写真で、その様子を少しでも実感していただければ幸いです。



中国2010年上海万博

ベネデッタ・タグリアブエ
スペイン館
トーマス・ヘザウィック
イギリス館
ビャルケ・インゲルス
デンマーク館
ザハ・ハディド
エジプト館


中国現代建築家
張永和/劉家琨/王澍

張永和
用友ソフト社研究開発センター
中国,北京

張永和
プロジェクト:深せんメディア・グループ・タワー
中国,深圳

劉家琨
鹿野苑石仏博物館
中国,四川省成都

劉家琨
安仁建川博物館
中国,四川省大邑

劉家琨
プロジェクト:天府芸術センター
中国,四川省成都ハイテク開発区

王澍
寧波歴史博物館
中国,浙江省寧波

王澍
中国美術学院象山キャンパス
中国,浙江省杭州

王澍
中国2010年上海万博—寧波滕頭館
144 total pages, 84 in color
ISBN978-4-87140-272-9 C1352
2010年5月25日発行
¥3,200+税